ワンオペ育児の日などは、体調が悪いのに子どもを公園に連れて行かなければいけないことがあります。2年ほど前、あれは暑い日でした。朝から熱っぽいのに休日で医療機関の受診もできず、いつの間にか体温が39℃を超
日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、消化管運動調整薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、33.7%の医師がモサプリドクエン酸塩水和物(商品名ガスモチン他)と回答した。 第2位のメトクロプラミド(
米国においてmRNAワクチン開発への研究支援を縮小させることが発表されました。今明らかになっているだけでも22件のプロジェクトに影響があるようで、なぜmRNAワクチンは悪者扱いされるのでしょう。
今回は化学療法中の発熱についてです。抗がん剤治療において発熱は切っても切り離せない合併症の1つです。患者さんがかかりつけ医を受診した際に有用な鑑別ポイントや対応にフォーカスしてお話しします。
多剤耐性菌感染症の治療選択肢の1つとして位置付けられるチゲサイクリン。適応や使用上の注意点が多いため、正しい理解と慎重な使用が求められます。
BantingとBestによってインスリンが発見されたのは1921年である。翌1922年にイーライリリー社がブタ膵臓の抽出物からインスリンの製剤化に成功し、その翌年には大量生産にも成功して「アイレチン(Iletin)」として…
小児白血病は一般的な疾患ではありませんが、知れば身近な疾患となります。分子生物学に親和性の高い小児白血病について、エビデンスとエクスペリエンスを融合させた「知」と「技」により、最適な方針を提供します。
各科の専門医が薬局の薬剤師のために、病気と処方を教えていくシリーズ。精神科編の講師は、筑波大学附属病院 精神神経科の松崎朝樹先生です。気分障害と統合失調症を、処方例を交えて解説します。専門医ならではの
ハルメク生きかた上手研究所所長の梅津順江氏が、「今どきシニアの消費行動」を読み解き、マーケティングのヒントを示す本連載。第1回は、「メディア接触の最新トレンド」がテーマです。50代以上の女性は、もはや「
認知機能低下および認知症のリスクがある高齢者において、構造化された高強度の介入は非構造化自己主導型介入と比較し、全般的認知機能を有意に改善した。米国・Wake Forest University School of MedicineのLaur…
骨髄破壊的または強度減弱前処置後にHLA一致血縁ドナーからの末梢血幹細胞移植(SCT)を受けた血液がん患者において、移植片対宿主病(GVHD)のない無再発生存期間は、標準的なGVHD予防法と比較し移植後シクロホ…
日本心臓財団、日本循環器協会、日本循環器学会、日本AED財団の諸団体は共催で、8月10日の「健康ハートの日」を前に、都内で循環器病に関するシンポジウムを開催した。日本心臓財団が、循環器病予防と健康を呼び…
妄想性障害、急性精神病、特定不能精神病、統合失調感情障害の4つのまれな精神疾患における病因的な相互関係は、いまだに解明されていない。米国・バージニア・コモンウェルス大学のKenneth S. Kendler氏らは、妄…
風邪症候群や咽頭炎、インフルエンザ様疾患などの急性気道感染症の症状を和らげるために、温かいスープを飲むと良いとされることがある。この伝統的な食事療法の有効性を検討することを目的に、英国・University …
糖尿病患者に対するGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)の処方と、新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)の発症リスクとの関連を示すデータが報告された。交絡因子調整後にもリスクが2倍以上高いという。トロント大学のReut S…
ホルモン異常が原因で高血圧が生じる一般的な疾患について、多くの患者が医師に見逃されている可能性があるとして、専門家らが警鐘を鳴らしている。米国内分泌学会(ENDO)の専門家のグループがこのほど発表した…
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)はがん治療に革命をもたらしたが、重度の免疫関連有害事象(irAE)を引き起こす可能性がある。今回、irAE発現後にICIによる再治療を行った患者でも、良好な安全性プロファイル…
全国の自治体病院を対象に2024年度の決算状況を調査したところ、86%(657病院中562病院)が経常収支で「赤字」となり、過去最悪の割合となったことが明らかになった(図1)。全国自治体病院協議会が2025年8月6日の臨時
デンマークGenmab社は8月7日、再発/難治性の濾胞性リンパ腫に対するCD3とCD20に対する二重特異性抗体エプコリタマブとリツキシマブとレナリドミドの併用療法は、リツキシマブとレナリドミドの併用療法に比べて有意に奏
2025年8月に発売される「高血圧管理・治療ガイドライン2025」。6年ぶりとなる今改訂では、降圧目標の統一や、薬物療法の早期開始、利尿薬やβ遮断薬の積極的な使用推奨などが盛り込まれました。これまで以上に厳格な血
「高血圧管理・治療ガイドライン2025」(以下、JSH2025)では、家庭血圧による血圧管理を治療の中心に据える方向性が示されるなど、患者の自己管理は今まで以上に重要になっている。ただ、高血圧診療においては、そもそ
6年制薬学教育が始まってもうすぐ20年になろうとしている。その教育の主眼は、薬剤師の養成教育、ならびに薬剤師資格を有する製薬企業等への人材育成であるが、最近では後者、特に製薬企業から総括製造販売責任者(総
スウェーデンKarolinska研究所のJavier Louro氏らは、スウェーデンとデンマークの患者登録を用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック時に成人していた小児癌サバイバーのCOVID-19感染リスクと重症化リスクを
2025年6月24日、抗悪性腫瘍薬トアルクエタマブ(遺伝子組換え)(商品名タービー皮下注3mg、同皮下注40mg)の製造販売が承認された。適応は「再発または難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)」、用法
フォトンカウンティングCT(PCD-CT)を用いた冠動脈CTは、従来型CTを用いた場合に比べて閉塞性冠動脈疾患の診断的中率を向上させ、結果的に不必要な冠動脈造影(CAG)を減少させる可能性のあることが、実臨床における多数
2025年8月8日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。
再発・難治性多発性骨髄腫に対してCAR-T細胞療法と二重特異性抗体が使用可能となっているが、耐性機序を考慮しながら、どのような順序で使うか、どういった患者でベネフィットが得られるかが議論されている。5月に開
今回は、患者さんが長年服用してきた薬が、ある時、禁忌となってしまう場面について取り上げます。治療効果が特に乏しいわけでもなければ、当たり前のように処方が継続されることが多いですが、そうした中に、継続
2025年7月29日、日本薬剤師会、日本保険薬局協会(NPhA)、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が合同で記者会見を開催。循環器病予防プロジェクト「健康ハートの日」の一環として行われる、薬局・ドラッグストア参
国際アルツハイマー病協会(ADI)が、世界初となるアルツハイマー病(AD)診断に関連した血液バイオマーカー検査(BBM)の臨床診療ガイドラインを策定。2025年7月29日、アルツハイマー病協会国際会議(AAIC) 2025(会期:
カリフォルニア州の裁判所の陪審は、Metaが人気の生理周期追跡アプリ「Flo」から個人の健康データや妊娠に関する目標を含む情報を収集したことで、同州のプライバシー法に違反したとの評決を下した。
このランキングは、出荷調整や出荷停止などの医薬品供給状況を登録しているDSJP(医薬品供給情報データベース)において閲覧された回数の多い医薬品名を示したものです。 今回は2025年7月27日〜8月2日に供給情報につい
GLP-1受容体作動薬(GIP/GLP-1受容体作動薬含む)に重大な副作用「イレウス」が追加されました。該当一般名(先発品名)は次の通りです。・セマグルチド(遺伝子組換え)(リベルサス錠、オゼンピック皮下注、ウゴービ
このランキングは、出荷調整や出荷停止などの医薬品供給状況を登録しているDSJP(医薬品供給情報データベース)において、直近1週間に閲覧された回数の多い医薬品名を示したものです。今回は2025年7月27日〜8月2日に供給
むち打ち(頸椎捻挫)は、交通事故診療で最も頻度が高い、代表的な傷病でしょう。多くのむち打ちは軽症であり、数週間から3カ月程度で自然軽快するケースが大半です。しかし、臨床現場では、むち打ち患者さんとの
2025年度から帯状疱疹ワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になった。対象は原則65歳になった人だ。 定期接種開始の影響について愛知医科大学皮膚科学講座教授の渡辺大輔氏は、「自費ではこれ
参議院議員選挙が盛り上がりを見せていました。キャッチコピー合戦と化しており、代表を選ぶのはなかなか難しいことなのかなと思いながら眺めていました。もちろん、国民一人ひとりの生き方や考え方は様々なので、
カナダMcGill大学のUgochinyere Vivian Ukah氏らは、米国とカナダの妊娠を望む女性を対象にコホート研究を行い、日常的に差別を受ける頻度および人生を通じた差別体験を調査して受胎確率との関係を検討したところ、被差別経
医師が退職や退局を申し出た際、トラブルに発展するケースが発生している。退職希望を伝えた後に過度に引き留められたり、人格否定などのパワーハラスメントを受けたりする事例もあり、中には退職代行サービスを利
お久しぶりです。みさとファミリークリニックの松田正です。「松田正の『急性疾患にこそ漢方薬を!』」の連載終了から3年、連載をまとめた「急性疾患にすぐ効く“特選”漢方薬」の出版から2年が経過しました。百日